ヌイトの天球の儀式

1)
東面して立ち、以下の手順で「光の十字」を形成する。
頭上に白く輝く球体をイメージ。球体の中に手を伸ばし、光の筋を額まで引き下ろして言う。
「神は我が上に」
光の筋を身体の中央のラインに沿って引き下ろし、垂直の柱を形成。生殖器に触れて言う。
「神は我が下に」
右肩に触れて言う。
「神は我が右手に」
身体を横切って光の筋を描き水平の帯を形成。左肩に触れて言う。
「神は我が左手に」
胸の上で両腕を交差させ(右腕を上に)そして言う。
「神は我が内に」
頭上に両腕を伸ばし外側に広げてV字を形成し、そして言う。
「神なし、我あり」
以上の要領で「光の十字」を形成。

2)
東へ進み正面の宙に大きく正位置の五芒星を描く。次に入場者のサインで立ち、両腕を前に伸ばし、左足を少し踏み出す。
両手からの力流が五芒星に伝わるさまをイメージし、言葉を振動させる。
THERION‐セリオン‐」

腕を戻し沈黙のサインを形成(親指を唇に押しあて、両足を揃える)
左に向きを変え、反時計回りに移動し、以上の手順を同様に繰り返しつつ北、西。南の各方位に五芒星を描く。
北にて五芒星を描いた際、次の言葉を振動させる。
「NUIT‐ヌイト‐」

西にて、次の言葉を。
「BABALON‐ババロン‐」

南にて、次の言葉を。
「HADIT‐ハディート‐」

3)
円の中央に戻って再び東面し、両腕を広げて言う。
「我が前に地の力、
 我が後ろに水の力、
 我が右手に火の力、
 我が左手に風の力」
北に両足、南に両手の姿勢をとった女神ヌイトの身体が術者の頭上を覆い、魔法円を星の光で満たすさまを視覚化。次の言葉をもって召喚する。
「我が周りにヌイトの星たちは燃え盛り、
 我が裡にハディートの星が燃え上がる」

4)
「光の十字」形成(最初のパート)を繰り返す。


(Rodney Orphews”ABRAHADABRA”より、C.S.訳 ※ノンブルはC.S.)