ハロウィン・スペシャル〜魔女と日本的霊性

ハロウィンて何だ? 子供がお菓子をもらえるという意味では、日本の地蔵盆に相当する。なんやそれ?  実際のところはどーなんよ。と気になる人はググってみてください。<おわり>

てことでスンマセン。実は今日こんなん見ました関係で。
〜本物の魔女の手ほどきが受けられる『魔女入門*1
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091130312186.html
講師について『全米魔女協会から認定された日本初の魔女』とあります。よく知らないけどたぶん本当なんだろうと思う。『全米魔女協会』がどんな組織なのかは知らない。『カメリア・マキ先生に教わった 』という占術師なら知ってるけど。
ちなみに『全米魔女協会から認定』されてないけど魔女だという人もいっぱいいる。ゲッとか思う人もいるかも知れないけど、男の魔女だっている。けどその人がホモセクシュアルとは限らない。女装趣味とかもたぶんないだろう。これは要するに呼び方の問題*2
筆者の理解では、近代の魔女発祥の地は19世紀の英国とゆーことになる。もっとも、彼・彼女たちは自分たちのことを"MAJYO”とは言わんかっただろうけど。てか、日本の“魔女”も、本人の性別に関わらず「アタシ魔女です」とゆーよりは「ウィッカン*3」とか「ペイガン」を自称されることが多いみたいだ*4。で、以下は、魔女でも魔男でもない筆者が人づてに聞いたり本で知ったり(しかも大して読んでないんな)しながら作り上げた“私の魔女観”でしかないけど。魔女(術)、ウイッカ(ン)、ペイガン、それらはいったい何者か? と聞かれれば、まあ、いろんな流派があるようだが、共通して感じるのは「自然崇拝*5」と「多神教的豊かさ」。
そして、ここ、なぜか日本では軽視されている気がしてならないんやけど、現役の魔女たちの直近のルーツは、 1960年代以降の、いわゆるサマー・オブ・ラブとか、 いろんな新しい流れのひとつとして、または、いろんな他の流れと相互浸透したり合流したりしながら、今日まで続いているもの*6。もちろんそれは同時に、19世紀どころではない、もはや辿ることのできない遙かむかーしむかーしへと遡ることができる流れだ。

聞くところによると、「日本にはヤオヨロズの神がいるのに、どーしてわざわざガイコクのGodやGoddessを崇拝するのか」と不思議がる外人の魔術関係者*7は多いらしい。
わからんくはないが、「じゃ、海外旅行(または出張・留学)に2丁目のサルスベリの精を連れて行く魔法を教えてくださいよ」と言いたくなる。
魔女術・ペイガニズムと、神道あるいは古来よりの日本の土着信仰は、どこが同じでどこが違うか。てのは、まあ、結構ありがちな話題なんですが、私の興奮は<毛唐の信仰デザインがきっかけとなって、日本の霊性的伝統がいきいきと呼び覚まされる>であろうとゆー、そこ。
そんなこんなで今日はそわそわ。

*1:

*2:「魔男」とか書かれた日にゃ大声で「まおとこ」とか読みたくなるのは私だけではないと思う。

*3:ウイッカを実践している人ぐらいの意味

*4:厳密に言うと、ペイガニズム>ウイッカ、もしくは微妙に違う概念みたいです

*5:森の精とか湖の精とか2丁目の角ンとこの銀杏の精とか、いろんなものが対象になる

*6:このへんの状況に関しては例えばこんな本どーだろう? 

月神降臨 (魔女たちの世紀 (4))

月神降臨 (魔女たちの世紀 (4))

*7:魔女とか魔術師とかややこしい、どっちかと言えば魔女がアウトドア派で魔術師がインドア派、と言えるかもしれない。ま、そーゆーことをやってる時の話であるから、インドア派のはずの魔術師が実は世間もアッと驚くスーパーサファリ野郎だったりする可能性も否定できない。