法について。と言っても、魔術的なそれではなく、現世の法律の話。
 インテリア・デザイナー森田恭通氏の講演を拝聴させていただき、てかデザインした本人のコメント付きでいろんな写真を見ることができて面白かったです。・・・ありゃりゃ、終わってもたやんけ。
 何が言いたかったのか。そうそう、ニューヨークの物件は、商業施設にしても何にしても法律が細かくて結構大変なんだそうだ。別に全部守らなくても営業はできるらしいけど。何じゃそれ? 要するに訴訟対策のための指針とでも言うんでしょうか。
 森田氏の言ってた例とは違うけど、例えば、飲食店内で酔っぱらった学生が転倒し頭部を強打、後遺症が残ってしまった。自分は将来学者を目指していたのにどうしてくれる、駄目になってしまったオレの人生の夢をカネで弁償しろ。てな人が普通にうじゃうじゃいるがアメリカなんだそうで。そんな時、誰に責任が降りかかってくるかと言うと、“滑りやすい危険なマテリアルを選んだ”人間なんだそう。ひえ〜何とも恐ろしい話。それでコールハース氏もニューヨークを捨てたのか・・・なんてそんな馬鹿な話はない訳で、つまり、やたらに細かい法律は、施設利用者だけでなく、万一事故があった際、設計・施工サイドの人たちを守るためのものでもあるらしい。
 で、我が日本の場合はどうか。森田氏によると「意外とゆるい。と言うよりあんまり考えてない」んだそう。