マフラーの記憶

Hang on to yourself

寒い人生を送っている。冬が近づいてきましたからねとかいう話もあるが、自分に限っては殊更に寒い人生である。だって、自分はマフラーを持っていないのだから。
風の強い朝、出かける前にマフラーを探したが見つからない。マフラーどこしまったあるん? ・・・出てこない。去年自分で捨てたじゃないかと。アホな! と言った瞬間思い出した。娘と喧嘩した挙げ句、確かに自分で捨てたのだ。
「お父さんヨン様意識してるやろ?」
は?
「絶対してるわ。わたし見たもんテレビで。おんなじマフラーしてたよ」
冬ソナではなく他のドラマらしい。いろんなチャンネルが映るケーブルテレビも、場合によっては迷惑なことだ。そんな訳で、意識している・してないでスグに口論状態となり、最後はやや怒鳴り気味に否定。まあ、その日はそれで済んだのだが、翌日、件のマフラーを巻いて帰宅すると、娘が思いっきりアホにした調子で
「ヨンさまおかえりなさ〜い♪」
気い悪う〜クソf○○k!・・・こんなもん捨ててまえ! その場でゴミ箱に放り投げた。で、その翌朝これがまた冷え込みキツかった。たまらんと思ってもうひとつのマフラーを探したが、あれ? ない。つい二〜三日前電車の中に置き忘れてきたばかりで。。。以来自分は一年越し*1で寒い人生を送っている。
まあ、最初から暖かいより、寒い状態から暖まる方がうれしいけど。

Love is not loving

*1:よく考えると年開けてからの話なので“一年越し”は間違い