空間とイルミナティ(4)
モダニズムの「空・間」。
バウハウス*1が設立された20世紀初頭、建築の分野におけるモダニズムは
「様式」と「構造」の再統合を目指す運動として広まり、
巨匠たちの機能性追求が幾多の優れた空間デザインに結実。
1930年代以降のニューヨークでは、テクノロジーと市場経済が
モダニズム文化のさらなる発展を促し、
利便性は地域を越えて広がりました。
90年代にコールハース*2が提示した「ジェネリック・シティ*3」の概念が示す通り、
世界中の先進都市が、ジェネリック(代替可能)な機能を備えていったと言えるでしょう。
そして21世紀、グローバルな世界水準のソフトと技術が
地域や個人のアイデンティティを伸びやかに育む、
新しい時代のヴィジョンが見えてきました。