昭和と私

 ♪生まれた時が悪いのか/それとも俺が悪いのか…
 いいえ、だーれも悪くない!
 ゴールデンウィークっていつからだ? ゴールデンイヤーズを生きている自分にはあんまし関係ないけど、29日は昭和の日。



 昭和享年、繁華街に突然似つかわしくないクラシックが流れ始めたあの時*1、自分は大阪十三某ライブハウスのステージに立っていた*2、じゃなくて、座っていた。じゃなくて、ステージ上に置いた椅子に腰掛けていた。歌手がMCの中に充分不謹慎と言えるケーハクなギャグを織り交ぜたので一瞬冷っとしつつも、たぶん自分は一歩下がったところでニヤニヤしていられるポジション*3を満喫していた。



 「あすか」と言えば「とぶとりの」。同様に、昭和の枕詞は「激動の」。時代の変化は目にもの見せて目に見えて、どこまでも激しく分かりやすい。ちとでも分かり肉けりゃナンセンス。水面下で何かが起こるのは大人の世界。でも、少なくとも「何かある!」ことは子どもたちにもお見通し。思えば裏表もハッキリしていたように思える。その証拠に、ハナタラシのライブから帰って来てテレビを点けるとトレンディドラマの再放送をやっていた!

 

 陰影はいよいよ薄くフラットに、しかし、明る過ぎて見えないものもある。snow blind的。革命は静かに進行中。や、「革命」自体が死語であった。



 自分には「アイオン」という時間の尺度がある。





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作者の歌唱

*1:昭和天皇がお隠れになり国民は喪に服した…という少し前のタイミング。昭和天皇がお倒れになって何日後かの話。商売上のうわついた演出は自粛しましょうという各業界の判断は分かるが、それにしても、とうの昔に人間宣言を終えたはずのヒロヒトという人が、それでもやっぱり立場上“普通に天寿をまっとうすることが許されないでいる”という状況に胸が痛んだのを記憶している。いっそデータ化して差し上げるとか…象徴天皇制の次は情報天皇制でいいんじゃない? などという単なるヨタで済ませていいものか微妙な話が一部であったことをここに明記

*2:この時出演していたガレージファンク(?)バンドの各メンバーは、健全なことに日頃よく聴いている音楽がバラバラ。もちろん相互にかぶる部分は多々ありつつ、やっぱりバラバラ。で、唯一何の説明もなく共通に分かり合えるキーワードは何故か「戸川純」であった

*3:時間的のそれではなく空間的ポジション。要するにちょっとうしろということ。余談のさらに余談になるが、日本ではこのあたり伝統的に時間より空間の意味合いの方が大きいらしい。つまりドラマーの仕事が評価されにくい文化環境ということ