日本的未来派的(The Star)

 The Star*1。星からの連想。または星空の下の妄想デカルコマニー。
 目の前に時間の画用紙を拡げ、左半分に<レトロフューチャー>を配置。現在の自分のポジションを中心と定め、MAXONのアナログディレイなど咬ませた上にスパイラルなモーションを加えつつ、画用紙を二つに折りたたむ。画用紙の右半分に、左半分と線対称の関係で<レトロフューチャー>が変調され誤転写された結果としての<近未来>が現れる…かも知れない。
 左半分に配置するオカズもとい素材としては、例えば先日いっぱい貼ってみたゲルニカ*2、日本文学なら稲垣足穂*3、洋モノでウィリアム・ギブスン*4などなど。なんかムチャクチャなってきた? いいんだよ。<未来感覚あふるる古きもの>なら。あるいはそのお茶目なパチモン含めて。<未来>の感覚も、<古い>の感覚も人それぞれだろうから、早い話何でもいいということ。いいんです。てかやっぱり素材のバリエーションって大事でしょ。史実とSFを積極的に混同しよう。各自お好みでいろんな素材をブレンドしつつ、エクセレントなオリジナルレシピを考案されんことを!

*1:トートタロットのアテュ「17」。エントリの日付とタロットのキーナンバー(0=The Foolが11=アレフに対応するため、日付−11がタロットのキーとなる)の照応関係は一応崩れるが、「ツァダイは星にあらず」で「ヘー」すなわち第15の小径に対応し、生命の樹上の小径との照応関係に何ら不都合は起こらない。黄道12宮では宝瓶宮に関係し、<コクマー>と<ティファレト>を結んでいる。どんな道行か想像されたい。さて、このカード中の女性は言うまでもなく「我らが星の公主」NUITだが、20=The Aeonでの概念図的扱いとは異なり、もう少しリアルに人間の女性の姿として描かれている。∴ここは、概念的な理解以上に、身体感覚的理解すなわち体感が重視される世界であるとして良いだろう。ところで私は、初めてこのカードを目にした時「アメリカ的やなあ」と言ったT画伯と違って、絵画の技法にはとんと疎い。そんな事情も多少は関係しているのか、自分が連想したのはなぜか東郷青児であった

*2:

ゲルニカ:リライティング・ヒストリー 1982 1989 [DVD]

ゲルニカ:リライティング・ヒストリー 1982 1989 [DVD]

ゲルニカの場合ビジュアルなしだと面白みが半減するので、やはりYouTubeもといDVDがお勧め。上野耕路氏の戦前アヴァンギャルドへの傾倒っぷりを含め、足穂文学の通奏低音とも呼応するところ大である

*3:

一千一秒物語 (新潮文庫)

一千一秒物語 (新潮文庫)

人間人形時代

人間人形時代

星たちが人間っぽく登場するという単純な事実、遥か彼方への目線(far outな感じ!)、未来派(的&日本的なもの)への傾倒などなど。オカズになります

*4:

ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ガーンズバック連続体』入ってたのコレ? 間違っていたらゴメンナサイ。ティピカルなところでおまけ[rakuten:book:11892496:detail]さらにオマケ。舌の根も乾かぬうちにマイティ純ちゃん。埋め込み無効らしいからもう1回クリックするよろし