隈研吾『新・建築入門-思想と歴史』ちくま新書を、こないだちらっと紹介しましたが、どこが「新」で「おすすめ」なのか、カンジンなとこぜんぜん説明してなかったので再度。
だいたい「思想を空間化してうんぬんかんぬん」など改めて私が言うまでもないことで。もっと狭く、話を「神秘思想」に限っても、フリーメイソンが典型的であるように何て建築シンボリック! 建築は思想の空間化であり思想は建築のアナロジーで語りうる・・・と言うより、思想は建築の抽象化であり建築は思想のアナロジーで語りうるなどと訳わからんことの一つ二つほざいてみたい夕べもあったりする。とかまた関係ないこと書いてるしや。
話を戻して、ぶっちゃけどこが「新」で「おすすめ」なのか。単純です。<ドラッグ&電子テクノロジー>の出現・社会への浸透を前提として書かれているから。今や、このふたつを前提に書かれていない全ての古典的名著は、この視点をもってリライトを加えつつ読まないと、まったくピントはずれだったりするのだから。その程度には人類は後戻りできない。んだと思うぞ。

そんなこんなでマリリン・モンロー・ノーリターン。