名超訳邦題「恋のピンチヒッター」

翻訳書籍の邦題は生真面目なもんだと思う。超訳なんてのもありますがさほどに激しく超でもない。映画やなんかと違ってあんまりぶっ飛んだタイトル付けたら苦情が殺到する世界なんだろう(映画と言えば俺も「ダイハード」は「大ハード」かと思った。無茶苦茶キツそう)。
ロックは凄い。特に古いの。まあ、'60〜'70年代のとか、原題自体アレなケースが多いという事情はある。にしても凄い。ちょいとビデオ等整理していてビートクラブたら'60〜'70年代のそーゆーの集めたやつが出てきておっ、ニューヨークドールズかっこいいとか言ってはかどらんはかどらん…それはそれとして、こういうシチュエーションでしかも深夜に、そっと邦題で会話するのは快感だった。例えば、ザ・フーの"Substitute”が観たいなと思った場合は、「えーとあれ、“恋のピンチヒッター”あったよね」というふうに言わなければならない。その後引き続きとゆーかついでとゆーか'70年代後期のノリも振り返ってみる。クイーンの"Now I'm Here"が「誘惑のロックンロール」か、なかなかやるな、何となくニュアンス残ってるし。けど、"Keep Yourself Alive"が「炎のロックンロール」とかになると、それ、ただのぬるいキャッチフレーズやろ? の感強く。シングル盤イモヅル販売の夢の跡が日本の洋楽世界独自の味わいを醸し出している。ちなみにそのへんの時期の競合商品でもあるエアロスミスの"Toys in the Attic"は「闇夜のヘヴィーロック」。ふ〜む・・・やっぱり「恋のピンチヒッター」に一票だ。
風呂はいってこよ。