西洋千成瓢箪

異なる文化の出会いが生むものは? ヘレニズム何たらとか、戦争とか、良くも悪くも、時として劇的な成果を生んでいることは動かない事実。それらはしかし、もっと些細な、そして圧倒的な量のお笑いを生んでいるという現実を見逃してはならない。と思う。異文化同士の出会いなんて少しも珍しくない。街のあちこちで日常的に多発している。否、炸裂している。空港のロビーで、ターミナル駅の改札で…。新幹線の駅なんかも見逃せないスポットだ。新大阪ステイションで私が目撃したドラマ。

日本人の男と西洋人の男、ともに30代前半ぐらいの感じ。何時間後かにここで再度落ち合いましょうよ的な内容を相談中。
「せんなりびょうたん」
と言いながら 日本人が指をさす。
髭もじゃの西洋人もOKみたいな感じで頷きながら、笑顔で同じモノを指さす。待ち合わせの段取りめでたく完了。だが、日本人の方がそれだけでは納得しない。指をさしながらもう一度、さっきよりゆっくりと
「せんなりびょうたん」
真剣な面もちの西洋人がリッスン&リピート
「センズリヨーカン」