Do the Magick!

Happy New Year! 2007年、「フセイン」は名実ともに「コケイン」以上に危険視され寝た子を起こす不穏な音となろう。Happy New Year!
旧年中の嫌な出来事のあれこれはキレイサッパリ忘れて、さあ新しい年のスタートだ!
…まあそのへんは好き好きだから、好きにすればいいと思うけど。嫌なニュースは記録され、歴史となってしまった。
2007年、Magickianたる者、負の遺産の美化に対抗する否そのような姑息なあるいは強引な策略を完全に無効化するMAGICKを行いたいものだ。
必要なアストラル・マテリアルは、それぞれのポジションでサンプリングされた、それなりに生々しい記憶の断片。壊れた正義の、破綻した理想の、性急なやっつけ仕事の、誤ったUD解釈の、未来の秩序にかこつけた報復殺人の、リアルな断片。ビジュアルモチーフとしては、イタリアの謀紙一面に掲載されたというロープを手にした自由の女神のイラストなんかどうだろう。
http://native.way-nifty.com/native_heart/2006/12/front_page_of_i.html
そして、処刑される直前までフセイン氏が繰り返していたという
「アラーのほかに神は無し」
のフレーズ。ついでに、その神を創ったのも、別の唯一神を創ったのも、人間以外に考えられないという当たり前の事実。
記憶のカットアップあるいはパラフレーズ、エフェクト、すべての<今・ここ>で行われるリアルタイムのリミックス。つまりダブ。


何度でもしつこくエフェクトをかけながら、重いビートに乗せて。同じ調子で、違う調子で、切に許しを乞いたくなるほど深いディレイと常軌を逸したリミックスでもって、考えられる限りイヤったらしく引きずり回しながら。


…そんな辛気臭い話、しかも旧年中の出来事、外国での出来事、忘れてしまって今宵は食べよう! 飲もう! 大いに語ろう! 新年会じゃないか。
ならば、ほどよく酔いが回り、ほんのり桜色に染まった耳元で、恋人たちに負けない甘さをもって囁こう。
「ねえ君、フセイン処刑されちゃったね」
忘年会でも、来年の新年会でも、来年の忘年会でも、再来年の新年会でも…。せいんしょせいんしょせいんしょせいんしょ/ねっねっねっねっねっねっねっねっねっねっねっねっ…。