祝ノーベル文学賞! マリオ・バルガス=リョサ

 こないだ仕事帰りに中華料理屋でビールを飲んでいると、どんどん飲んでいると、なぜか連れとともにペルー人と一緒のテーブルに座っており、マリオ・バルガス=リョサは素晴らしいという話をしていた。ペルー人が明日も仕事だと言ってしきりに時計を気にするので、みんな終電で帰ることになった。そんなバルガス=リョサ氏の受賞である。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2010100700901&rel=y&g=spo
 受賞理由は何だかそういうことらしく、在日ペルー人はよく働き、日本では大きな物語の喪失*1うんぬんが何か非常にマズイこととして、または半ばヤケクソ気味に良いこととして語られるようになって久しいが、それがなんぼのもんであろうか。
 ほれ、物語は、ちゃんとここにある。

緑の家 (新潮文庫)

緑の家 (新潮文庫)

緑の家(上) (岩波文庫)

緑の家(上) (岩波文庫)

緑の家(下) (岩波文庫)

緑の家(下) (岩波文庫)

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http://blogs.yahoo.co.jp/saitaniya_ryoma/25603609.html

 バルガス=リョサ作品でいちばん好きなのは何といっても『緑の家』!
 続いて意図的作為的に脱線しますが、カルトを巡る史実を扱った『世界終末戦争 (新潮・現代世界の文学)*2』は、高橋和己『邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫)』と並んで自称魔術師の皆々様へ必読的ご推薦。



*1:ところで我々が喪失した<大きな物語>とは何だったのか? 客観的に検証もしくは概観リアリー先生式ニヤニヤ笑いが必要な時期かと

*2:ここだけの話、amazonだとたかくなっちゃいますんでゴニョゴニョ